2005-11-12 08:27:49
今日は私の15年来の愛聴番のご紹介を。チックコリアの「return to forever」というアルバムです。
大学のときにレンタルで借りてカセットテープにダビングし、それはそれはもう数え切れないほど聴きまくったものです。あまりに聴きすぎてカセットテープもヨレヨレになったので、社会人になってからはCDを購入しました。しかし、このCDも使い込みすぎて傷がつき音飛びするようになってしまったため、今度はまたレンタルでCDを借り、今度はCD-ROMにダビングして現在に至っています。何度聴いても飽きることのない、不思議な魅力を持ったアルバムです。
チックコリアはジャズピアニストで、彼の参加しているアルバムにはほとんど外れはないのですが(私的には)、このアルバムだけは別格。1972年発表の作品だから、もう30年以上の時を経ているのですが、今なおその輝きを失わない奇跡の音楽がここにあります(褒めすぎか・・・)。
AMAZON.COMに投稿した紹介文があるので、ここに引用いたします。ちょっと長いです。
「ミステリアスな女性のハミングで始まるこのアルバム、全編を通してとにかくチックコリアの知的で細やかなエレクトリックピアノが心地よくてたまりません。私にとってはまさに「神様からの贈り物」のような存在です。
1曲目は、全体的にはダークな印象ですが、女性のミステリアスで時には叫びにも似たヴォイスが様々な形で曲に絡んでいます。また、鋭いフルートの音が、この曲全体の、ゆったりとした中にも攻撃的でとがった印象を象徴しているかもしれません。
2曲目は、雰囲気的にはヨーロッパの薄暗い街に霧がかかっているような、静寂と孤独を漂わせた曲。音楽というのは「音」が隙間なく詰まっていれば「楽しい」というだけでなく、「間(ま)」というものの深い味わいを感じさせてくれる名曲だと思います。
それから車のCMでも使われたことのある3曲目。この3曲目と4曲目の「Sometime Ago」の女性ヴォーカルの爽やかさ!そして爽快なフルート!5月の新緑と青い空の中をそよ風が流れていくような清涼感。あるいは地中海の碧(あお)い海と空をイメージさせるような、多くの人が一度聴いただけで好印象を持つのも納得の曲です。
そして最後の4曲目。静かで個々の楽器のプレイを際立たせたジャジィな演奏に続き、「Sometime Ago」の爽やかなメロディーへと連なります。それが終わると一転して静寂になり、そこからまた徐々に盛り上がっていき、アルバム最後にして最高の聴きどころとなる「La Fiesta」へと流れていきます。それは、激しさと知的な躍動感に満ち満ちており、繰り返されるサビのメロディーラインの美しさには、聴くたびに「爽やかな感動」や「生きている喜び」を感じずにはいられません。嗚呼!たまらない。この素晴らしい音楽を生み出してくれたRTF万歳!チックコリア万歳!!」
フィーリングが合う人なら、生涯の友となるかもしれないアルバムだと思います。でも、「何じゃコリャ?」という人も中にはいるので、好みはあるかもしれませんが。
大抵のレンタルショップに置いてあると思いますが、国分寺市の本多図書館に行くと無料で借りられますので、お近くの方はご利用なさってはいかがでしょうか。
こちらで試聴できます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000262QW/qid=1131713850/sr=1-9/ref=sr_1_10_9/249-0362443-1765118
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